2020年から、オートライトが義務づけ

2020年からオートライト義務づけ
「秋の日はつるべ落とし」
これは、秋の陽は、つるべを落とすかのように早く沈んで行くという、という意味ですね。
日照時間の長かった夏場から、日照時間が短くなる冬に向けて、秋は太陽が沈むのが早く感じるようになる季節なんですね。
ちなみに「つるべ落とし」とは、井戸から水をくみ上げる時に使う桶のことを「つるべ」と言い、桶にロープが付いていて、井戸上部にある滑車にそのロープを引っかけて桶を引っ張り上げるようになっているのですが、途中で手を離すと、桶(つるべ)は勢いよく井戸の底に落ちていきます。これを「つるべ落とし」と呼んでいるんですね。

夕暮れ時に車を運転していて、ふと気がつくと辺りは真っ暗。慌ててヘッドライトを点灯した、なんて経験は無いですか?
自動車教習所で「薄暮」(夕暮れ時)は事故が起こりやすいので、早めにライトを点灯しましょう!って習いましたよね。
でもついつい忘れちゃうことがあるんですよね。
夕暮れの時間帯は、確かに事故が起きやすい時間帯のようです。

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マジックアワー(薄暮の時間)と死亡事故の関係

ある統計で、年間を通して最も交通事故が起きている時間帯が、朝7時台と8時台、そして17時台と18時台というデータがあります。
「そんなん、通勤通学時間で人や車の往来が多い時間だから当たりまえなんじゃないの?」と私も思いました。
ですが、これを死亡事故の多い時間帯に絞ってみると、陽の沈む時間が早い冬場は17時、18時台が最も多く、春になると18時台、陽の沈みが遅くなる夏場は、18時と19時台に死亡事故の件数が多くなっているんですね。この事から、薄暮の時間帯と交通事故発生件数に何らかの因果関係があることが分かります。

7月だと日没時間は大体19時くらいだと思うのですが、たとえば日没前から車を運転していると、徐々に暗くなっていく景色に慣れてしまい、完全に夜にならない限り、まだ明るいと思ってしまうんですね。ですが、屋内で仕事をしていていきなりその時間に外へ出ると「ああ、もう暗くなったなぁ」と感じるハズです。
ここでもう、ドライバーとの明るさの認識の違いが出てくるんですね。
車を運転しているドライバーは、まだ明るいと思っているからライトの点灯をしない、しかしオフィスから出て帰宅しようとしている歩行者はすっかり暗くなったと思い、車はライトを点灯しているモノと思っていて、無意識のうちにライトの気配で車を認識しようと思っている・・・ここで事故が起こってしまうのです。

1,000ルクスってどれくらいの明るさ?

2020年から、新車で販売される車には「オートライト」(暗さを検知して自動的にライトを点灯させる装置)が義務づけられるようになります。
で、このオートライト、1,000ルクス以下になると自動的に点灯するようになるみたいなのですが、1,000ルクスってどれくらいの明るさなんでしょうか?
いきなり「1,000ルクス!」とか言われても凡人には分かんないですよねぇ。

このルクスって単位、色々調べたんですが、文系の私にはサッパリ理解できず・・・
「1平方メートルの面積に1ルーメンの光束が一様に分布しているときの照度」らしいのですが、何のことやらサッパリですわ。
ルクスを換算するには色々な条件を元に導き出すようで、一概に●●ルクスはこれくらい!とは言いにくいようなのです。
ちなみに、労働安全衛生法による業務空間に必要な手元の照度規定は以下のようになっています。

  • 精密な作業:作業面の照度300ルクス以上
  • 普通の作業:作業面の照度150ルクス以上
  • 粗雑な作業:作業面の照度70ルクス以上

まあ、何が普通で何が粗雑か、よく分かりませんが・・・
もうちょっと調べると、満月の月明かりは0.2ルクス、上映前の映画館の中の明るさがおよそ10ルクス、スタジアムの夜間照明(野球のナイターとかな?)が1000~2000ルクス台だそうです。
で、オートライトが作動するのが1,000ですから、結構明るいウチに点灯するんですね。
車を運転する人間の感覚的には、他車のブレーキランプがちょっと目立ってきたかな?と感じるくらいの外の明るさが1,000ルクスくらいみたいです。

パッシング?

オートライト義務づけは、薄暮の事故防止のために良い機能だと思うのですが、ちょっと疑問というか、不安に思う事があるのです。
先日、オートライトを装備した友人の車を運転させて貰った所(私の車にはオートライトが無いのです)トンネルに入るとすぐにライトが点灯したんです。
ま、オートライトですから当たり前なんですが。
で、これが1,000ルクス以下で点灯するようになると、ちょっとしたビルの陰に入ったときとかにも点灯しちゃうんじゃないの?って思ったんです。

東京の丸の内なんてビルだらけですから、晴れた日なんかはビルの陰と日向がずっと続いています。
その度にオートライトが反応すると、まるでパッシングしているようになっちゃいませんかねぇ?
まぁ、パッシング自体が早々事故を引き起こすとは考えにくいですが、ちょっと変かな?と。

1,000ルクス以下になってライトを点灯するまでの時間を遅くすれば良いとも思いますが、そうするとトンネルに入っても暫く点灯せず、短いトンネルなんかだと点灯せずにトンネルを抜けちゃうなんて事にもなりかねませんよね。
コレってどうするんでしょう?
たとえば、トンネルの入り口に何らかの発信器を付けておいて、トンネルにさしかかったら車がその信号をキャッチして自動的にライト点灯、なんて仕組みは出来ないモノでしょうか?
技術的には問題ないと思うのですが。