知っているとオモシロイ!車の構造 ヒューズ

知っているとオモシロイ!車の構造 ヒューズ

中古車査定NEWS

ヒューズって何すか?

自動車には様々な電気を使う装置が組み込まれていますが、その装置に決められた以上に電流が流れると、その装置は壊れてしまいます。その様な事態を防ぐため、大きな電流が流れると装置を守るために電流回路を切断し、電気がそれ以上流れないようにする仕組みです。
簡単に説明すると、電源と装置の間にヒューズを設置し、大きな電流が流れた場合にはヒューズが切れて(溶けて)回路を切断するのです。

かなり昔のハナシですが、自動車のヒューズには、主に電化製品に使用されている「ガラス管ヒューズ」が使われていました。
ガラス管ヒューズは手作業で作られていたので高価で、耐久性も良くありませんでした。
そして1975年、現在のようなカタチのヒューズ(ブレードヒューズ)が開発され、現在に至ります。
ブレードヒューズは構造が簡単で生産しやすく、耐久性にも優れていたので、自動車やオートバイのヒューズとしてあっと言う間に普及しました。

ヒューズの仕組み

ヒューズは電気回路に直列に接続され、回路内に過電流が発生すると、ヒューズの金属部分が溶解し、即座に電流を遮断します。
このヒューズの材質ですが、企業秘密なので、どこのメーカーも開示していないそうです。一般的にはAl、Mg、Znの合金と言われています。
ただ、もちろん規格がありますので、その規格に則った性能で製造されているのは言うまでもありません。
日本ではJASO D612と呼ばれる規格でヒューズの規格が定められていますが、この規格に定められた溶断特性は、世界共通共通となっています。
ヒューズは過電流時に溶断されますが、機器によっては通電開始時に瞬間的にラッシュ電流と呼ばれる過電流が瞬間的に起こります。この場合にヒューズが切れてしまわないよう、瞬間的なラッシュ電流では溶断しないように造られています。
ヒューズ切れ

ヒューズのメンテナンス

ヒューズはメンテナンスが必要なパーツではありません。ヒューズ切れなどのトラブルが起きた場合の交換方法を覚えておけば大丈夫です。
ですが、スペアヒューズやヒューズクリップの有無は確認しておいたほうが良いでしょう。でないと、非常時にも対処できないことがあります。
また、ヒューズの交換にはヒューズクリップが必要ですが、一部の車種には車載されていることもあります。
ヒューズクリップ
装置ごとにヒューズを配置したのでは作業性が悪くなってしまうので、クルマはさまざまな装置のヒューズをまとめてヒューズボックスに備えています。現在ではエンジンルーム内と車内に各1個のヒューズボックスが配されているのが-般的です。

エンジンルーム内のヒューズボックスの位置は車種によって違いますが、黒い樹脂製の箱がヒューズボックスであることが多いので、簡単に見つかるでしょう。もちろん車載マニュアルにも記されていますが、バッテリーの近くということが多いです。
車内のヒューズボックスの位置は運転席や助手席のダッシュボードの下にある事が多いのですが、分かりにくい位置にある車種が多いので、あらかじめ車載マニュアルで確認しておくのが良いでしょう。

ヒューズの交換

ライト類の不具合の場合は、まず最初にライトの球切れを疑うべきですが、電気を使うその他の装置がまったく使えなくなったら、ヒューズを疑ってみるべきでしょう。
車両取扱説明書には、ヒューズボックス内のヒューズそれぞれの担当している装置が記載されています。また、ヒューズボックス自体の力バーなどにも表示があります。
力バーなどの表示はアルファベットの略号のこともあります。
マニュアルなどで確認して目的のヒューズの位置が分かったら、取り外して断線していないかを確認しましょう。断線していない場合は、ヒューズが原因ではありません。
装置自体の異常の可能性が高いでしょう。

ヒューズが断線していたら、新しいヒューズと交換します。これで装置が正常に機能したら、不具合の原因はピューズの劣化による断線で、装置は止常だったことになります。
もし、ヒューズを交換しても装置が正常に作動しない場合や、交換した直後は作動するのに、すぐにまたヒューズが切れてしまう場合は、装置に何らかの異常が発生しているということです。
なお、ミ二型や低背型はサイズが小さいため、内部で断線しているかどうかの確認がむずかしいことがあります。特に暗い場所での作業時は、小さいタイプのヒューズ内部は目視するのが困難です。そんな場合は、とりあえず交換してみましょう。(って、ちょっといい加減ですが)

中古車査定とヒューズ

中古車査定の現場でもヒューズの確認はします。ですが、ヒューズをひとつづつ外して確認することは(時間の都合上)できませんので、正しい位置にすべてのヒューズが挿入されているかを確認します。
もし切れたヒューズが挿入されていたり、規定の位置にヒューズが挿入されて居ない場合は、電気系統に問題がある、あるいは電気系統に関する改造が行われていると査定され、減額対象になる場合があります。
中古車査定に出す前に、ヒューズの状態も確認しておくのがベターです。

スペアフューズ以前は交換用のスペアヒューズがヒューズボツクス内に収められていることが多かったのですが、最近ではコスト削減のためかヒューズクリップ同様にスペアヒューズを装備しないクルマも多くなっています。また、スペアヒューズが装備されたクルマでも、すべてのアンペア数のヒューズが用意されていないのが一般的です。念のために、さまざまなアンペア数のヒューズがまとめられたヒューズセットを購入しておくと良いでしょう。購入の際にはヒューズクリップもセットに含まれたものが便利です。